2010-01-01から1年間の記事一覧

菅野優香先生講演会「クィア・ロマンス――少女映画の力学」

を拝聴してきました。 アメリカでは男性ふたり主人公の映画が人気を博しているいっぽう、日本では、女性同士の関係性を描いた映画が人気なのが好対照であると言います。そのことを、映画「NANA」「下妻物語」「かもめ食堂」を題材に、「クィア理論」を用いて…

陰謀論、悪魔主義、そしてカルト論争

と学会関連の本で、こういうものがあります。トンデモフリーメイソン伝説の真相作者: 皆神龍太郎,有澤玲出版社/メーカー: 楽工社発売日: 2009/12メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 34回この商品を含むブログ (5件) を見る科学ライターの皆神龍太郎さんと…

ラスベガスの催眠セミナー、再び。(ヘンテコピープルUSA)

読みたかったと思っていた本が翻訳刊行されました。ヘンテコピープルUSA作者: ルイ・セロー,村井理子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/10/25メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (11件) を見るイギリスBBCに、「ルイ・セローのウ…

『バラエティ化する宗教』刊行。

石井研士先生編『バラエティ化する宗教』という本が刊行されました。バラエティ化する宗教作者: 石井研士出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2010/10/01メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見る小生も「テレビメディアで語られるスピ…

ジェネレーションXのための宗教社会学

Sociology of Religion for Generations X and Y作者: Adam Possamai出版社/メーカー: Routledge発売日: 2009/03/01メディア: ハードカバー クリック: 13回この商品を含むブログ (1件) を見るhttp://www.amazon.co.jp/dp/1845533038/ という本を院ゼミで読ん…

GREEK

アメリカの大学キャンパスに行くと、似たような大きさの一軒家が建ち並び、しかも、そこにギリシャ文字2〜3文字のロゴがつけられていることに気づきます。それが、Fraternity&Sorority、つまり男子友愛会、女子社交会などと訳されているものです。 おこな…

『宗教研究』特集・スピリチュアリティ

日本宗教学会機関誌『宗教研究』(1915-)365号が刊行されました。 スピリチュアリティ特集号です。(大学図書館等に配架されるまで若干タイムラグがある場合があります) 窪寺俊之先生「スピリチュアルケアへの宗教の貢献」、島薗進先生「救済からスピリチ…

ライムスター公開収録

NHK教育、佐野元春さん司会で、毎回ゲストを迎え、学生さんたちを聴衆にして毎回収録されている「ソングライターズ」をまた観覧してきました。今回のゲストはRHYMESTERでした。 そもそも佐野さんの「Visitors」は、日本語でラップに挑戦した最初のアルバムと…

LOST in 24 hours

FOX人気ドラマ、LOSTは、いよいよファイナルシーズン。真田広之さんも登場しています。 かつてのビバリーヒルズ90210のように、「人気があるから長く続けざるを得なくなってしまい、話に無理が出てきた」感がなくもないですが(笑) 話は、オーストラリアか…

社会貢献するMTV?

「サバイバー」「あいのり」などで始まったリアリティ・ショーも、もはや1ジャンルを形成した感がありますが、最近は多様化していますね。 音楽チャンネルだったMTVもこの分野に進出してずいぶん経ちます。日本でもいくつか放映されています。 面白いのが「…

レポートを書く際などに役立つ書籍について、毎年同じような本を紹介しているということもあり、これからブックガイドのかたちでリストを更新していきたいと思います。日々更新されます。 ★日本人の宗教データ 石井研士2007『データブック現代日本人の宗教 …

SATC2

が公開中ですね。 これのテレビシリーズ、最初のシーズンぐらいまでは、ウッディ・アレンの映画を意識して作られているような気がしました。 ・性をめぐるドタバタに巻き込まれる ・NYが舞台 ・カメラ目線で視聴者に語りかけるシーンが多かった ・恋敵などが…

「宗教と社会」学会

の大会が今年も開かれました。 中には、この17年の同学会で何が問われてきたのか、といった発題もありました。 それによると、(他にもいろいろ指摘がなされていましたが)やはりオウム以降の「カルト」問題をどうとらえるか(研究者の立場の自覚)、そして…

映画など

樫尾直樹先生著作の合評会も盛況のうちに終了しました。 宗教研究者の立場性という、古くて新しい問題が論じられた有意義な機会であったと思いました。 ところで学期も進み、ちょうど後期で言う10月頃の忙しさというのか、結構多忙で、うかうかしているとあ…

宗教社会学で言えること。

「人間の精神に関することは、ある意味で、何でも宗教的であると言えなくもない」 大学院への勉強をしている時にある先輩から聞いたコトバです。 確かに、こと宗教というものを考えていくと、次第に「宗教以外」へも関心が及びます。 別に自分の仲間の多くが…

my プレイリスト。

音楽で話題が花開くこともある。というわけで、自分のmp3プレーヤーのプレイリストのひとつは、こんな感じです。 Without A Doubt / Black Sheep Viva La Vida / Coldplay What You Do ft. Ne-Yo / Chrisette Michelle Doin' It / Wagner Love Funkin for Ja…

社会学は何の役に立つのか

ということもまた、大きなテーマですね。 ギデンズの『社会学』の冒頭には、社会学は、社会をより良く理解する事で、社会的提言につながることがある、ということと、「自己啓発」(!)に役に立つ、ということを明言していますね。なお、この「自己啓発」は…

現代瞑想論

葛西賢太先生より、下記の単著をいただきました!現代瞑想論―変性意識がひらく世界作者: 葛西賢太出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2010/03/01メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (5件) を見る瞑想や変性意識状態といった、個別具体的な宗…

この春大学院に進学する皆さんへ。

現在でも、大学院の志願者については、微増している学校もあるようです。 大学を研究機関としてみた場合、やはり一定数の院生の皆さんが居て、各自が独自の研究をし、究極にはその結果として、博士号を取得し、研究者として巣立っていってもらう、ということ…

卒業式シーズン。

大学は卒業式の季節ですね。 はなむけの言葉、祝辞にも「これからはたいへんな時代ですが」といった文言が見受けられる昨今です。 社会人になったら、(1)仕事で結果を出し、そして最低限、(2)周りの人たちをイヤな気持ちにさせないようにすれば、きっと職業…

2006年ですが

こんな質問をみつけました。 「宗教学や宗教社会学を学ぶのに最適な大学を教えてください」 http://q.hatena.ne.jp/1149662699

樫尾直樹先生新刊。

ジュンク堂にて、樫尾先生の新刊を発見しました。スピリチュアリティ革命―現代霊性文化と開かれた宗教の可能性作者: 樫尾直樹出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2010/03/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 49回この商品を含むブログ (6件) を見る文化人類…

社会学のワクグミとは?

大学院生になった頃、先生方が、この論文の枠組みは? 君の論文のワクグミは? とよく仰っていて、その意味が最初はなかなかよくわかりませんでした。 今の立場からパラフレーズするなら、それは、 ・論文や著作の前半では、 ・世の中の数多ある現象の中でな…

勝間和代論。

小生も小論を寄稿させていただいた本がいよいよ出ました。宗教と現代がわかる本 2010作者: 渡邊直樹出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/03/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 70回この商品を含むブログ (4件) を見る拙論タイトルは「勝間和代ブームに…

観劇。

江戸糸あやつり人形座 http://www.acephale.jp/news/news.html 「バッカイ」を赤坂レッドシアターで観たあと会食。 小生がやや病み上がりだったので、和食にしてもらいました。お探しの店舗のページはありませんでした食べログで店舗を探す和食と言うよりは…

an anがスピリチュアル特集

です。 江原さん、美輪さん、鏡リュウジさん登場で、スピマの体験記あり、 スピリチュアル実践指南もあり、スピリチュアルってそもそも何? のコーナーでは弓山達也先生もコメントしておられます!an・an ( アン・アン ) 40周年記念号 スピリチュアルBOOK 20…

学生さんにお手伝いしていただく際の覚え書き。

外部の方々を招いての会合があったりした場合、しばしばゼミ生などの皆さんにお手伝いをお願いしなければならない事態というものがあります。 その際の注意点というかメモです。 ・日頃から良好な関係を保っておく ・ある程度話した事があり、その仕事が向い…

再魔術化

rarala先生ブログからトラックバックをいただき、渡邊拓哉先生のご論文で拙著を一部参照してくださっているのを知りました。ありがとうございます。 http://hdl.handle.net/2237/11856 渡邉先生論考は、消費社会論からリッツァに至る諸説において近年主張さ…

アバター

正月映画を観てきました。未来の世界で、鉱物豊富な惑星に開発にゆく人類。 全身青い皮膚の原住民たちを懐柔するため、そっくりに見える人造宇宙人をつくり、基地内のマシンに入った兵士が、遠隔操作で脳だけ同期してそれをコントロールし、部族に潜入します…