社会貢献するMTV?

「サバイバー」「あいのり」などで始まったリアリティ・ショーも、もはや1ジャンルを形成した感がありますが、最近は多様化していますね。
音楽チャンネルだったMTVもこの分野に進出してずいぶん経ちます。日本でもいくつか放映されています。
面白いのが「死ぬまでにやりたい100のこと」。
http://www.mtvjapan.com/tv/program/rg_tbl
4人の青年が、ツアーバスで全米を回り、死ぬまでにやりたいことを実現してゆきます。そして、その回の願いが叶っても叶わなくても、道中で逢った一般の人の、かねてからの願いを一つ叶えてあげる、ということも同時におこなっています。
ある回では、事故で視力を失った人の、もう一度だけ乗馬を楽しみたいという夢を叶えてあげていました。

もうひとつ興味深いのが「ジェシカ・シンプソンのPrice of Beauty」。
http://www.mtvjapan.com/tv/program/rg_tpob
牧師の娘にして女優、シンガー、現在はバツイチでもあるジェシカが、友人二人とともに、世界各国をめぐり、美とは何かを追求していきます。
インドの回では、皮膚に障がいを抱えた子どもに無償で手術をおこなっている財団のこころみを知り、その子どもと会うといったシーケンスもありました。
毎回「真の美とは自分らしくあること」、という、これまたアメリカ的なオチになっています。

アメリカンアイドルでさえ、貧しい国を救おう的な試みをやっていましたが、いずれにせよ、リアリティ・ショーの一部にも、社会貢献的なテーマが出てくるようになってきました。
もちろん、「A Shot at Love with ティラ・テキーラ」のような、キリスト教原理主義者が卒倒しそうなリアリティ・ショーも制作されてはいるのですが(笑)
http://www.mtvjapan.com/tv/program/sp_salw_tila
あと、台本によって決められたSkitではなく、一般のアメリカ人が話す生の英語に近いものを聞けるというのも、こうしたアメリカン・リアリティ・ショーの、英語学習者にとってのメリットかもしれませんね。