SATC2

が公開中ですね。
これのテレビシリーズ、最初のシーズンぐらいまでは、ウッディ・アレンの映画を意識して作られているような気がしました。
・性をめぐるドタバタに巻き込まれる
・NYが舞台
・カメラ目線で視聴者に語りかけるシーンが多かった
・恋敵などがやや幻想的に部屋に現れたりする
といったあたりが共通点だと思います。
コラムニスト酒井順子さんは、このドラマの人気は、世界の都市における「負け犬現象」とリンクしているのだとお書きになっていましたね。都市に住む、仕事をしている独身女性のライフスタイル・ドラマとして受け入れられているのかもしれません。
女性同士というのは、こういう「おしゃべり相互扶助会」をすぐ結成しやすい傾向はありますね。ジョイラッククラブという小説もそんなテーマだったような気がします。女性のほうが老後の生活の満足度が高いのもこの辺に背景があるのかもしれません。
視聴者の女性たちの期待があまりに大きく、映画第1作に関しては、賛否もありました。
私も家でかなりDVDで観ましたが、シーズン5〜6あたりの密度の濃さは、単なる「本音トーク炸裂ドラマ」を越えたクオリティの高さがあったと思います。映画版第1作は、見せ場を配置しつつ、「一大イベント」として続き話を作ったという意味では、充分及第点だったと私は思いますけれども。
本国ではこの映画第2作はあまり評価が高くないようですが、観に行ってみようと思っています。現代のおとぎ話と思えば、どんな展開もアリでしょう。

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