LOST in 24 hours

FOX人気ドラマ、LOSTは、いよいよファイナルシーズン。真田広之さんも登場しています。

かつてのビバリーヒルズ90210のように、「人気があるから長く続けざるを得なくなってしまい、話に無理が出てきた」感がなくもないですが(笑)
話は、オーストラリアからロス行きの飛行機が墜落、アメリカ人乗客たちが謎の島でサバイバル生活を始めるが、さらなる謎が次々と登場し…というものです。
最終シーズンでは、どうやら乗客たちは、何者かによって、意図してその島に寄せ集められていた、といったことが明らかになってゆきます。
というわけで、話のオチは何らかの「陰謀論」になりそうな気配です(前シーズンでは、ウィドモア・ファウンデーションなる謎の財団も暗躍していましたね)。
話も、非常に暗く、無力感漂うものになってきています。
陰謀論アメリカで盛んですが、思うに陰謀論というのは、自力で自己実現すべきというアメリカ的「神話」のちょうどネガになっているように思います。自分も知らないところで、何者かの大きな力によって、個人の生が支配されているイメージですね。
そんなトーンは、同じFOXの「24」でも顕著です。
(おすすめは、全24話、緊迫感あふれるシーズン5です)

テロ対策ユニットのエージェント、ジャック・バウワーも、けっして幸福なヒーローには描かれていません。
問題は次々解決していくものの、まるで巨大な官僚機構で使われてしまうコマのような存在です。
アメリカン・ドリームままならず、というアメリカの現実の反映なのでしょうか。