2011-01-01から1年間の記事一覧
小久保温先生に間接的に教えていただき、神谷光信『ワーナー・エアハードとest』2011、を入手、読了しました。目下ネット通販のみの扱いです。 http://www.mybookle.com/indiv/bookle/2553 日本ではあまり知られた名前とは言えませんが、アメリカ1970年代の…
2011年7月9日、東京大学本郷キャンパス・弥生講堂にて表題の講演がおこなわれ、拝聴してきました。 震災復興支援とも銘打たれたこの講演は、先頃東大名誉教授になったばかりの、上野先生の長年の研究姿勢を振り返る90分でもありました。 世代を反映し、やは…
「ニューエイジ宗教は必ずしも新しくない」等と言われて久しいですが、現在の日本で、スピリチュアルを信奉する、しかもその中でも若い人の実像とはどんなものなのでしょうか。この本では、その難しいタスクにチャレンジしています。スピリチュアリティのゆ…
教養衰退後のオタク的心性は、非政治的だと解釈されそうですが、この本で中西先生は、青少年向けのジャンル「ライトノベル」を読み解く限り、必ずしも非政治的とは言えない、と結論しています。シャカイ系の想像力 (若者の気分)作者: 中西新太郎出版社/メー…
俗に「中2病」などと言いますが、現在の中学2年生たちをめぐる状況は、どうなっているのでしょうか。本田先生のこの本ではそれを、神奈川の中学2年生および親御さんたちへの大規模なアンケート調査から論じています。学校の「空気」 (若者の気分)作者: 本…
ニューエイジ・ヒーラーさん100人以上にインタビューしたというJames Tuckerの論文"New Age Healers and the Therapeutic Culture"(Imber編著の8章)を読みました。 自己犠牲・絶対主義・普遍の真理といった特徴をもつ宗教的ドグマは、セラピー文化と、見…
インターネット上の様々なコミュニティは、衰退しつつあるとされるアメリカ社会の共同性に取って代わるものになるのでしょうか。「ノー」である、とTherapeutic Culture所収の論文でFelicia Wu Song先生は示唆しています。 オンライン・コミュニティは本質的…
Therapeutic Cultureを読み始めて2週目。今週は、Frank Furediの"The Silent Ascendancy of Therapeutic Culture in Britain"です。 アメリカがセラピーずきなのは自明だとしても、ではイギリスではどうなのでしょうか。著者氏は前半、いろんな事例を非常に…
Therapeutic Culture: Triumph and Defeat作者: Jonathan B. Imber出版社/メーカー: Routledge発売日: 2004/06/30メディア: ペーパーバック クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見るジョナサン・インバー編の上記の本を今期の大学院ゼミで読んでおり…
上野千鶴子に挑む作者: 千田有紀出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/03/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 67回この商品を含むブログ (11件) を見るという本が刊行されました。 小生も「社会学は当事者に何ができるか」という小論を寄稿いたしまし…