レポートを書く際などに役立つ書籍について、毎年同じような本を紹介しているということもあり、これからブックガイドのかたちでリストを更新していきたいと思います。日々更新されます。


★日本人の宗教データ
石井研士2007『データブック現代日本人の宗教 増補改訂版』新曜社
 *1970年代以降、本当に「宗教回帰」が起こっていたのかといった議論も紹介されています。


★スピリチュアルブーム〜占い関連
樫村愛子・福田はるみ1998「インタビュー調査からみた『精神世界』の宗教性と社会性」『宗教と社会 別冊』「宗教と社会」学会
種田博之2000「占いと女性:占いの今日的特性」産業医科大学雑誌 22(4), 351-362
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001259727
種田博之2001「占い師の特徴 : 現代日本社会における「自発」-「体系的知識」型への傾性」『産業医科大学雑誌』23(3), 263-276
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001260145
櫻井義秀2009『霊と金』新潮新書
 *スピリチュアルはともかく、占いに関しては、社会学の立場からの研究はまだまだ少ないと言えます。


社会学からみた「カルト」論争
ブロムリー&シュウプ1986『アメリカ「新宗教」事情』ジャプラン出版
コーワン&ブロムリー2010『カルトと新宗教』キリスト新聞社
 *前者は既に四半世紀近く前ですが、「カルト」論争についての社会学の立場を知ることが出来る唯一の邦語単行本であったような気がします。後者は、ブロムリー氏の最近の論考で、バランスの取れた議論がなされていると思います。


★宗教への入信
伊藤雅之1997「入信の社会学」『社会学評論』48 (2): 158-176.


ネットワークビジネス
上田紀行1997『癒しの時代をひらく』法蔵館、3章「宗教・のようなもの」


疑似科学
カール・セーガン2000『人はなぜエセ科学に騙されるのか(上・下)』新潮文庫→(同じ本の新訳)2009『悪霊にさいなまれる世界(上・下)』早川書房


★ポピュラー音楽の宗教性
上田紀行1995『宗教クライシス』岩波書店
森岡正博1996『宗教なき時代を生きるために』法蔵館
 *いずれも尾崎豊に関するもの。参考になります。


★おたく/オタク文化
金田淳子2007「第7章 マンガ同人誌:解釈共同体のポリティクス」佐藤・吉見編『文化の社会学有斐閣アルマ, 163-190.
難波功士2005「戦後ユース・サブカルチャーズをめぐって(4) : おたく族と渋谷系」『関西学院大学社会学部紀要』99, 131-153. http://ci.nii.ac.jp/naid/110004998457 (PDFファイルあり)


★学歴の社会学
『教育社会学研究』第38集(1983)(学歴社会論の特集号)
http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN0005780X/ISS0000135149_ja.html
本田由紀・平沢和司編『リーディングス 日本の教育と社会 第2巻 学歴社会・受験戦争』
 *香川めい先生にも情報いただきました。


★<カウンセリング=セラピー>文化
森真一2000『自己コントロールの檻』講談社