愛する人と自由な人生を
いま若い人に人気の作家・高橋歩のトークライブに行ってきました。著書『人生の地図』などは、mixiでも多くのレビューが書かれています。
彼の著作は、ちょっと映画のような洒落た写真がほぼ全ページ使われており、短い詩のようなかたちで、まるでヒッピーのように自由な人生を生きることが説かれています。
「LOVE & FREE」
「人生で大事なことは、そんなに多くない」
「愛する人と自由な人生を」
といった感じですね。
会場は竹芝のクラブ。ステージに登場した彼は、泉谷しげると波頭亮を足して2で割ったような、[良い意味で]割と3枚目な風貌でした。頭にはバンダナ、サンダル風。
経歴は、1972年東京生まれ、1浪して神田外語大学(中退?)。
レンタルビデオで偶然見たトム・クルーズ主演「カクテル」に「脳内スパーク」するぐらい感動。
仲間達とバーを開いてしまいます。
バー経営が上手く行かなくなった時、世に迎合するのではなく、完全に自分たちの好みだけでやってみたら、かえって売り上げが増えて成功したと言います。
26歳の時に結婚、3日後から2年間の世界一周旅行へ。
自伝を出せたらかっこいいねと出版社も立ち上げる。
ロハス文化人よろしく、現在は沖縄に移住しています。
やりたいことをやって成功し、短いキメゼリフで前向きな人生を説くという、いま風のプチカリスマと言えましょう。
集った若い人たちに彼は語りかけます。
・脳内スパークするような体験から、何をやりたいのか見つけろ! スパークの対象は人によって違う。
・素人がビジネスやったって、最初は失敗するに決まっている。だから、うまくいくまで続ければいい。同じ失敗を2度はしなければ、いずれ「失敗の満員御礼」になって、そこからうまくいく。
・上手く行かない時は、周りの人間があれこれ悪口を言う。上手く行くと「いやぁ高橋は小さい頃から違ってたよ」と180度態度を変える奴が居る。
・男は、子どもを持つ前に好きなことでメシを食えるようになっておけ(そうでないと、好きでないことでメシを食わなきゃならなくなる)
・女は、好きなことを充分追い求めたあとで、子どもを持て
あと、自分は結婚して・子どもを持って より自由になったとも語っていました。さやかさんという奥さんが居て、愛妻家であることを非常に強調していました。
夜回り先生に続き、現代の金八先生を見たような気分でもありました。
伝統ではなく、自己の感情に従って生きる…旅はいつだって僕らの味方…リチャード・バックや、小田実の生まれ変わりという面もあるのかもしれません。