連休読書

連休前後に読んでるものをいくつかご紹介します。
信田さよ子江原啓之と前世ブーム」『論座』2006年6月号
「現在の大学」特集もあったので、買ってしまいました、オヤジ論談誌。
相変わらずの信田節で、いくつかの現象をなぞってカウンセリング的な文明批評をする、という内容です。
まず、江原の親子論は、基本的に「逆AC論」であって、子はアナタを選んで生まれてきたのです、というものだと紹介。
トラウマ論や心理論を超えて、前世に言及する江原節。それは、自己選択と運命とのあいだの絶妙なバランスを説いているのでウケているのかもしれません。
三砂ちづる『オニババ化する女たち』光文社新書
目次をパラッと見て、興味ある章だけサーッと読んでみました。
いやぁ、驚きでした。
とにかく、女は結婚・出産すべき、相手なんて誰でもいいから、それこそが幸せ、それこそが自然! というような内容を、これでもかこれでもかと繰り返しています。
こんなものが今どき出版されるということに驚愕です。
「近所のお節介婆」というものを、まだ日本社会は必要としていたのでしょうか。
「負け犬」ほどカッコイイ独身者ばかりではないよ、という認識だけは貴重なものの、男子の私が読んでもかなり不快だったので、働く女子にはかなり毒な内容だと思います。
あと、性のつながりを本質的にスピリチュアルなものだと書いているのは、新書レベルではもしかしたら新しいかもしれません。
★リチャード・ブロディ『夢をかなえる一番よい方法』PHP文庫
マイクロソフトWordの開発者らしいですが、久々に、珍しく、アメリカ流自己啓発セミナーの考え方全開の本です。
人生は選択である、自分にとっての最善をみつけよう、被害者になるな、Win-Winの関係で行こう・・・