社会学の教科書。

「定番となるようなテキストが存在しない」のが社会学の特徴でもあります。
テキストを指定するのには苦労します。
私は、社会学概論の講義では、松田健先生の次の著作を「重要な参考書」として挙げることが多いです。

テキスト現代社会学 (MINERVA TEXT LIBRARY)

テキスト現代社会学 (MINERVA TEXT LIBRARY)

なぜこれにしているかというと、日本人の手によって書かれたもので、かつ、アメリカの大学の社会学のテキストを意識した目次になっているからです。
ギデンズ『社会学』が世界的にはいちばん定番の位置に近いとは思いますが、これは1年生が読むには少々重厚ですし、かさばります。
リンク先にはまだないようですが、上記の松田先生テキストは、このほど第2版が出ました。
読者の要請により、「地域」「家族」「教育」の章を追加したそうです。
これはこれで、日本人のある種の国民性を反映した追加かもしれません。