目を合わせないギョーカイ人

NHK番組「プロフェッショナル」で、装丁家鈴木成一さんの回がありました。
『金持ち父さん 貧乏父さん』などなど、それはもう膨大な数のベストセラー本の装丁を引き受け、引っ張りだこだそうですね。
次回作の装丁を依頼しに来た須藤元気さんが、
「鈴木さんに最初お会いした時、一回も目を合わせてくれなかったんです。だからこれはすごい人だなと。
 すごく才能が突出した人って、コミュニケーション能力が欠如したりしてるんですよね」
という趣旨の発言もしていました(笑)
「欠如」というのは須藤さんのレトリックであると思いますね。
特に、マスコミ関係者で、こうした「いっけん失礼とも取れる態度で人をケムに巻く」傾向がある著名人、多いですよね(笑)
禅問答的、合気道的間合いに付き合わされるのはしんどかったりもするけれど。
イメージ操作が巨額の富を生むマスコミ業界では、仕事がちゃんとできて、かつ、微細な社会的演技に長けている人が本当に成功するのでしょうね。
その他、そんな鈴木さんにも下積み時代があったとか、ある仕事にゆきづまったら他の仕事にしばし傾注して、フト戻ってみるとか、プロフェッショナルであることとは「次の依頼が来ること」であるという主張などなどが語られていました。