「恋のカーニヴァル」@テアトル銀座
見てきました。
フランス作の翻訳劇です。
春夏秋冬、4話のいわばオムニバス形式で、相互には関係のない4つの恋愛話が、ひとつの舞台装置(古いマンションといったところか)で展開していきます。主に、中年女性主人公(秋吉久美子)とその相手役男性(風間杜夫)を主軸にした人生の悲喜こもごもを描いています。
春。離縁した夫が1年ぶりに戻ってくる。実はそれぞれに恋人が居て、やり直そ
うと一時は盛り上がるが…
夏。娘とおんなじ格好をするハジけた母が、娘の、年の離れた婚約者の中年男性と初対面。しかし二人は若き日のある夏、知り合っていたのでした…
秋。ヒモ男性ばかりとつきあってきた富豪の中年女性。家に来たペンキ塗りとのくだけた会話で変わってゆきそうになるが…
冬。スーパー経営者未亡人のもとに現恋人の中年男性が久しぶりに帰ってくる。しかし実は経営者氏は二人によって殺されていたのでした…
それぞれ強引にテーマを述べるならば、関係維持の大変さ、恋の偶然という皮肉、お金と愛情、女の生存能力、みたいなところでしょうか(笑)
不朽の名作というわけではありませんが、さらりと見るには心地よい芝居でありました。