MAD MEN、ハウス・オブ・カード

あまちゃん半沢直樹で久々に盛り上がった今年の日本のドラマ界でしたが、アメリカンドラマも変わらず秀作が輸入され続けていますね。
よく見ているのが、1960年代アメリカ、ニューヨークの広告会社を描いた愛憎ヒューマンドラマ、MAD MEN
http://axn.co.jp/program/madmen/
残念ながら、シーズン5は日本のCSでの放映の見込みが立っておらず、TSUTAYAで借りて2週間で観てしまいました。
マッドメン シーズン5 (ノーカット完全版) DVD-BOX
このシーズン5、連続エミー賞を逃したシーズンながら、個人的には非常に見せ場の多いエキサイティングなシーズンだったと思います。
ネタバレになるので詳細は避けますが、数名、重要なキャラクターが本シーズンで番組を離れます。
それぞれの苦悩、それぞれの狂気が、複雑な伏線の中で織り成されていくストーリーは見事! の一言でした。

イマジカBSで放送が始まったばかりなのは、House of Cards。
http://www.imagica-bs.com/yabou/house_of_cards/
ケヴィン・スペイシーが画面に出てくるだけでヒューマンドラマが始まりそうに見えるのは、やっぱり貫禄ですね。
新大統領就任後、国務長官を約束されていた政治家が、その約束を反故にされたことから始まる復讐劇、という感じですね。まだ1話しか見ていませんが。

こうしたアメリカのヒューマンドラマに通底しているのは、徹底した人間不信なトーンです。移民たちが作り上げた弱肉強食の社会だからでしょうか。
特にMAD MENは、虚飾に満ちたイメージ戦略の世界を描くことによって、現代のアメリカ人の苦悩の源泉がどこらへんにさかのぼれるのかを描く作品として成立しているようにも思えます。