今週のエハラー
昔、夏の怪談話、いまスピリチュアル、というわけでもないのでしょうが、昨夜は別局でそれぞれ、江原さんと細木さんが2時間スペシャルでしたね。
mixi日記キーワードランキングでは「江原さん」が1位だったようです。
実は「オーラ」より前からやってる特番シリーズ、天国の死者からのメッセージを聞くというものですが、今回は、江原氏が、
・親子喧嘩がきっかけで長男が放火し、焼死してしまった弟
・埼玉で、車が歩道に突っ込んで死んだ四人の保育園児
・子どもは生き残ったが出産時に死んでしまった若い妻
のメッセージを、残された家族に伝えるというものでした。
死者からの「メッセージ」は、あとから考えれば、変わらぬ江原節で、
罪悪感を感じることはない、全ては偶然ではなく、あなたの子ども/配偶者になって良かった、家族の安定と繁栄こそが大事、というストーリーが中心です。
江原氏は事前にストーリーをある程度は準備しているだろうと私は見ていますが、あの場であれだけ淀みなく、しかもさほどのイヤミもなく喋れてしまうのは、ある意味やはりスゴいです。
彼はますます、カウンセラー的資質を発揮している感じです。そして、心理カウンセラーと比べると、長期的な効果のほどはともかく、自信ありげにハッキリ指針を示す姿勢があり、悲嘆にくれている人を安心させるのでしょう。
そして、その背後にあるのは、「死者や先祖に生かされている事がすなわちありがたいことである」という、日本人の宗教性の核心にある意識です。カウンセリング的な慰めの需要はあるものの、結局私たちが必要とし安心出来るストーリーは、そういう宗教的な、いやまさにスピリチュアルなストーリーなのでしょう。
本人がどこまで自覚しているかは別として、オカルトとカウンセリングと日本宗教の世界を橋渡ししたのが江原氏のスタイルなのでしょう。