映画「ザ・クイーン」から考える家族社会学。

英女王エリザベス2世が、ダイアナの死の直後の一週間、どういう行動を取っていたか、という再現映画「ザ・クイーン」を観ました。

1週間の沈黙のあと、英国内の圧力もあって、最終的に女王は哀悼の意をテレビで表明し、国葬レベルの扱いになります…

男子としては、周りがさんざん折れてオネガイしてようやく重い腰をあげた「祖母」の「ワガママな一週間」の話にしか思えなかったのですが(笑)、これをみたある女性の意見はだいぶ違いました。

・家族関係の調整に悩む「母」の苦悩がよく表れている。

・世のオバサン方はさぞや共感するだろう。

・いわば「長男の不倫が原因とはいえ王家を離れた『ヤンキーねーちゃん』」が、別の新しい恋人とのドライブ中に死んでしまった事態、に際し、

・旧来の王室のルールと、国民からの圧力のあいだで悩み、

・いっぽう長男はチャーター機を使うべきだ、等と抜かし、

・夫は夫で、シカ撃ちに行くばかりで何もしない。

・そんな中、最終的には、ブレアも女王も悪者には描かず、エンタテインメントとして無事着地させている、そんな素晴らしい作品

ということらしいです。全然わからなかった(爆)。

「セレブと自分を重ね合わせる」傾向は女性に顕著とはいえ、こう考えてみると一本の映画もなかなか面白いものですね。