アメリカは好きですか?

高校生と話す機会がありました。
沖縄に修学旅行に行ってきたと言うのです。
「チョー楽しかった。ひめゆりの塔と、米軍基地内に行った」
と言っていました。
米軍から被害を受けたひめゆりの塔と米軍基地に同一ツアー内で行くとは非常に興味深いです。
アメリカにあれだけ本土攻撃されても、反米意識がさほど戦後の日本で盛り上がらなかったということに私は関心があります。
GHQが戦後「罪悪感キャンペーン」をやったからだという説もありますが、プロパガンダというものは、おそらくそれを受ける側にも相応の納得できる部分がなければ、そうそう成功するものではないと思います。
沖縄のある大学教授に、アメリカ経済を講じているというので「先生は、アメリカは沖縄を攻撃しつくしたようなそんなヒドイ国である、というふうに講義なさっていますか?」と訊いたところ「まったくそういう風には話していない」という趣旨の返答を得たことがあります。
沖縄の知事も、米大統領が来ると英語で話したりしています。さらに、沖縄の政界人には、アメリカ留学経験者の会のようなものさえあるそうです。
アメリカに対するアンビバレントな気持ちを、今後も検証していきたいです。