ヒルマン監督ご推奨?

無料冊子『Power for Living

http://www.powerforliving.jp/index.html

って何なんだ? あやしそう? という問い合わせが、本日短いあいだに2件も私のところに来ましたので(笑)検索してみました。

おそらく原書はコレで、
http://www.amazon.com/Power-Living-James-Buckingham/dp/084231816X/
ジェームズ・バッキンガムという牧師さんによる古い本のようです。
まあキリスト教自己啓発書と言えましょう。
(「この本を買った人はこんな本も」リストに「共依存」系の文献が多いのもアメリカらしいです)
1件肯定的な、1件さほど肯定的でないレビューが載っていますね。
それらによると、8人の有名人の信仰体験エピソードをつづった本のようですね。
原書自体は古いようで、[アメリカの]若い読者にもなじみが薄い人物が多い、と指摘されています。

で、これの版元の「アーサーDデモス財団」も検索してみますと、
http://www.apologeticsindex.org/a81.html
http://www.sourcewatch.org/index.php?title=Arthur_S._DeMoss_Foundation

アメリカ本国でも同様に、この本を無料で希望者に郵送しており、そのために莫大な宣伝費を使っているとあります。
アーサーDデモスさん自身は既に故人で、生命保険業界の大物だったようです。
そしてやはり、パット・ロバートソンなどのいわゆる「テレビ伝道師」たちとつながりがあり、ビジネス界にキリスト教の教えを伝えようとした人物だったようです。

というわけで、よくあるアメリカのキリスト教系慈善団体によるキャンペーンの一環を、日本でおこなったものととらえて差し支えないでしょう。

久保田「異邦人」早紀さんは今やクリスチャン・アーティストですし、バーバル君は、私はゴスペル系のイベントで接近遭遇したことさえあります(笑)。クリスチャンとして賛同した有名人が参加しているのでしょうね。

我々は「信教の自由を抑圧する独裁政権下」に住んでいるわけではありませんので、こういうものもあるか、と寛容の心をもってウォッチしていればよいと思います>学生の皆さん